Mother!
この映画はエヴァンゲリオンに似ている
地球と人類、聖書、愛、希望についてのテーマとなってた
静かな田舎で夫婦二人で暮らしをしていた
知らない人が家に泊まり、その家族も続々と家に来ることになる
最初で言うならアダムやイブ
旦那が客を受け入れるため、奥さんも仕方なく承諾するが客人はどんどんと増えていき行き過ぎた行動はどんどんエスカレートしていくんだけど
最初から最後まで主人公の主観による心理描写やカメラワークを徹底していた
見ているこちらも客人の行動に強いストレスを受ける
でも視点を変えると客人は視聴者である我々人類そのものだということにハッとした。
主人公の家が地球の比喩だとすれば、勝手に繁殖して環境破壊をする我々は迷惑な客人だということに気付いた。
ま、要するに地球が生まれて人間が生まれて害が生まれる、その繰り返し
最後のシーンで主人公は旦那さんに向かって「あなたは、あなたを愛している私を愛している」みたいなことを言うが特大ブーメランだったことを悟り、全てを旦那さんに差し出す。
奥さんは美しい結晶とまたやり直すのだ。
好きなアーティストの歌詞の中に「やり直せるよ、元通りじゃない」って歌詞がある
元通りにはならないけど、やり直せるっていう意味
愛は与えるものであること
無性の愛とは何か‥深く考えさせられる
「胸糞悪い」という低評価が多いんだけど
それこそ主人公の視点でしか見れない映画の問題提議の対象であり、作り手はほくそ笑んでいるだろう
胸糞の悪さ以上のものがこの物語にはある。