1ヶ月半拘置所にいた話
拘置所にいた時の話をなんとなく話す
最初の拘留所では意外と普通の生活ができた
なんなら隣の部屋のおばさんはわざと入ってきたんじゃないかと思うくらい気楽そうに話していたしいびきもうるさくて自由気ままって感じ
最近は老後にわざと捕まって牢屋生活を堪能してる老人とかも多いみたいだしね
そこのご飯はおせちの箱みたいなので生姜焼きと麻婆茄子とマカロニサラダとか入ったご飯でなかなか贅沢
朝ごはんはコンビニのパンとカフェオレ
暇な時間に太宰治の人間失格を読んだのだけれど、半分しか読めてないけどなんか苦手だった
最後まで読めてないのもあるからどんなオチだったかわからないけど最初から劣等感のある悲劇のヒロインを感じた。人生の辛さで言えば私の方がなかなかひどい生活をしていたのではないかと思うくらい。比較するものではないけど
いつか最後まで読んでみたいとは思う
まあ二日しかその拘留所にはいなかったので、次の拘置所では割ときつい生活送った
精神疾患を患っているから、その人たち専用の棟に入ったわけだけど、もうストーンオーシャンの空条徐倫になりきった気持ちで入った笑
1人部屋で布団と机とトイレがある部屋、畳でドアは頑丈。ご飯を渡す小さいスペースの小窓がご飯の時やモノを渡す時用の窓も普段は鍵で閉められてて頑丈
そこの時間配分がまたすごい
平日は7時20分起床の、朝点呼後朝ごはん、9時30分から室内運動、12時に昼ごはん、その後午睡って言って布団敷いて15時まで寝れる、15時からまた室内運動で、16時に夜ご飯、その後16時45分に点呼、18時仮就寝、21時就寝って流れで
24時間ある中で起きてる時間は大体9時間強でほとんど睡眠
初日は、着いたのが18時だったからご飯でなくて、そのまま就寝させられた
次の日から朝ごはんからスタートした
朝ごはんは、玄米に漬物2種類少量とうっすい汁物
ご飯の量だけ異常。結構残した
午前は平日、曜日によって外にでて空気吸ったり風呂あったり、取り調べとかあったりしたけど
昼ごはんはそこそこマシでカレーとか麻婆茄子とか揚げ物とか出てきてた
まあ美味しいとは言えないけど
夜ご飯は昼に比べて質素になって出てくる。なんとも言えないご飯
ほぼ毎日苦手な椎茸が入ってる料理
量も多いし残さない日はなかった
ご飯は本当に薄味で味噌汁とかも水かと最初は思った
土日祝は稼働がほとんどないから午後寝るまでが本当に暇で午前死にたいくらい暇だった
だから取り調べとかある平日が神のような日だったんだけど、最初はいけるかなって思ったけど、GWが全部稼働してない祭日で地獄でどう死んでやろうかずっと考えてた笑
取り調べが楽しく感じるし、でもお風呂入るのが嫌で結構断ったりして1週間入れなくなる時もあった
とにかく平日が良かった。
検事調べと裁判所に行くのがキツくて、よく見る捕まった人たちが乗るバスに乗って行くんだけど、ずっと質問攻め。待ち時間も長いし、通常拘留されるのは10日間なんだけど、毎度20日に伸びて不起訴とか決まるから、それを2回繰り返して既に40日は滞在してた
国が弁護士をつけてくれるから弁護士が出れるように異議してくれるけど却下されて、生活の後半はほとんど生きた心地しなくて寝る前は毎日泣いてた
拘置所で出される眠剤は粉にして出されるし監視されてるから余計まずいしきついし、効かなすぎて泣くことで疲れて眠さを出してた
部屋の電気も真っ暗じゃなくて、少し暗くなっただけだから余計寝れなくて
昼とか、精神病棟かと思うくらい、おばさんが暴れててヤブ医者がどうのとか叫んでずっと頑丈なドアを叩いてたり、両隣の部屋が両方ずっと先生呼び出して便秘とか尿が出ないとかで騒いでて人間を感じた
でも途中で部屋の移動があって、中国人に囲まれた部屋になったんだけど、その部屋はまだ夜電気が結構暗くなってくれて寝れるようになった、少しは、、、
退屈な午前も、流暢に会話する中国人の会話を聞いてなんとか誤魔化してた
一応お菓子とか筆記用具が自分の金で買えるから
ノートとペンは買っていつも日記描いてたけど途中から歌詞かいたり絵描いたり飽きてきてまた退屈にぼーっとしてる日々が続いた
みんな16個くらいお菓子とかパンを毎週頼んでるんだけど、自分はお菓子に金かけない!と勝手に強がってたから買わなかった
でも中国人がハッピーターンとか開けてる音が聞こえるたびに羨ましかった。買いそうになった時もあったけど我慢した
明るい中国人だったから先生とも仲良かったし、部屋移動してからみんな笑っててうるさくても怒られなくて割と聞き耳たてて暇潰してた
お風呂に入った時に、会話厳禁なんだけど、中国人がこそっと話しかけてきて
自由気ままだな笑と思いながら少し話した
それからお風呂被らんかなと思いつつちゃんと風呂も入るようになった
風呂の時間は15分
でも50日弱たって裁判があったけど
弁護士も拘置所の先生も多分長引くと思うって言われたけど
その日に出れることになっていきなりシャバの空気を吸えるようになった
もう割と行きたくない場所